フィギュアスケートの宮原知子選手がコーチ変更し、望んだグランプリシリーズ第4戦中国杯において2位を獲得。
コーチ変更が功を奏した結果になりましたが、宮原知子選手はなぜコーチを変更したのでしょうか。
またそれまで長年宮原知子選手のコーチを務めていた、濱田美栄コーチとの関係はどうなっているのでしょうか。
今回は宮原知子選手のコーチ変更について調べます。
それでは早速見ていきましょう。
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宮原知子がコーチ変更
宮原知子選手は2019年7月にこれまで15年近く共に歩んできた濱田美栄コーチから、カナダ出身のリー・バーケル氏に変更になったと報道がありました。
2008年の世界選手権に優勝したジェフリー・バトルさんや、2010年のバンクーバーオリンピックで7位だった織田信成さんを指導したことで有名な指導者。
2019年7月からの2ヶ月間は、スイスの小さな町で外国人選手たちと一緒に練習をするといった練習環境を変えました。
練習では外国人コーチから指導を受ける際に、宮原知子選手が自分で考えた上で吸収しようと意識も変えていたようです。
また私生活も海外でたったひとり、アパートを借りながら生活をするという環境に変えました。
宮原知子選手はコーチ変更をきっかけに、練習環境も私生活も変えたんですね。
グランプリシリーズ第4戦中国杯で2位
宮原知子選手がコーチ変更後に望んだグランプリシリーズ第4戦の中国杯で、2位の銀メダルを獲得。
コーチ変更が良い結果となって表れました。
この時のスケーティングが国際スケート連盟が
「素敵、美しい、エレガント」
と絶賛したんですね。
宮原知子選手の日本のファンはもちろん、海外のファンからも「優雅で美しい」と絶賛。
特に宮原知子選手のレイバックスピンがとても美しいと称賛されたんです。
その宮原知子選手のレイバックスピンの動画がこちら
Delightful, beautiful and elegant Satoko! 🇯🇵
🔗 https://t.co/OBF7YNw7JC#GPFigure #FigureSkating pic.twitter.com/EgRUFUqfM0
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) November 9, 2019
本当にしなやかで美しいレイバックスピンですよね!
次のグランプリシリーズ第5戦のロシア杯でも注目です。
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宮原知子はなぜコーチ変更したのか?
宮原知子選手がなぜコーチを変更したかというと、それには前フリがあります。
平昌オリンピック後のシーズン
宮原知子選手は2018年平昌オリンピックで4位に入賞しました。
しかしその後のシーズン(2018-19)は、宮原知子選手の実力にしてみたら不本意な成績だったんです。
- 世界選手権:6位
- グランプリファイナル:6位(最下位)
- 全日本選手権:3位
全日本選手権は3位と好成績ではありますが、2014-15シーズンから4連覇していて5連覇がかかっていたので宮原知子選手としては不本意な結果だったと思われます。
もちろん、宮原選手の2018-19シーズンの成績は、USインターナショナルクラシックやスケートアメリカ(GP)で1位を獲得しているので全ての成績が悪いわけではありません。
しかし、宮原知子選手自身はやはり不本意で納得のできないシーズンとなったようです。
濱田美栄と関係を変えたことが成績不振に繋がった
約15年間、濱田美栄コーチが宮原知子選手を導いてきたのですが、2018-19シーズンでは濱田美栄コーチは敢えて距離を取ったそうです。
濱田美栄コーチが今までは声を掛けてきたタイミングでも声を掛けることはしないで、宮原知子選手自身に考えさせたんだとか。
なぜ濱田美栄コーチはそのような行動を取ったかというと、
「いつまでも私が出会った7歳のままで止まっていてはいけないと思って、少し知子に任せようと思う気持ちはあったんですね」
2022年の北京オリンピックに向けて、宮原知子選手を一回り成長させるために取った行動だったようですね。
しかし、宮原知子選手は心の拠り所でもあった濱田美栄コーチとの距離が開いたことで、メンタルコントロールできなかったようで、
「自分ひとりだと『やっぱり無理かな…』とか、不安に勝てなかった」
と宮原知子選手はコメントしていて、メンタルの弱さが成績不振に繋がったようですね。
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メンタルを強化するために環境を変えた
宮原知子選手はメンタルを強化するために、練習環境や私生活を変えていきました。
コーチの変更もその一環だったようです。
宮原知子選手は「自律」をテーマに頑張っています。
これはそれまで濱田美栄コーチに精神的に依存していた部分が多かった事もあったので、
- 自分で考えて、
- 自分で決定し、
- 自分で行動に移す
宮原知子選手は「自分でする」ということを意識していこうと思い、それが海外での生活や練習、コーチの変更に繋がったみたいですね。
宮原知子と濱田美栄コーチとの関係は?
宮原知子選手と濱田美栄コーチの関係は特に変わってはいないようです。
宮原知子選手がコーチを変更という報道でしたが、正確にはコーチ変更ではなく追加です。
濱田美栄コーチは変わらず宮原知子選手のコーチのままで、リー・バーケル氏と二人体制になったということですね。
これは2022年の北京オリンピックに向けてレベルアップを早めるために、宮原知子選手と濱田美栄コーチが話し合って決めたことだそうです。
今後宮原知子選手はトリプルアクセルをはじめ、ジャンプやステップなど技術レベルと精神的な成長が期待できそうですね。
グランプリシリーズ第4戦の中国杯で好成績を残したので、次のロシア杯にも注目です。